私は子供がいます。
そんなあなたに何が言えるの？
そうですよね、
私もずっとそう思っていました。
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子供がいない人生は不幸なのか。
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そもそも子供ってすぐできるんでしょ？
若い人はもちろん、年配の方でもこう思っている方がたくさんいてびっくりします。
昨今、有名人の高齢出産が増え
誰でも４０代でも産めると勘違いしているのでしょう。
もちろん、あっさり初産で出産する方がいるのも事実です。
しかし、あなたの周りにいるあっさり出来た高齢出産の方、何人いますか？
その方だけではありませんか？
「私の知り合いでも４０歳で結婚してすぐ子供できたから大丈夫よ」
そんな安易な発言していませんか？
なぜうちには子供ができないの？
正直２８歳で結婚した私は作ろうと考えればすぐに出来ると信じていました。
結婚当初は仕事に専念したかったので
「子供はまだいいね」と主人と話していたくらいです。
本当に欲しいと思ったのは３０歳になってからでした。
そろそろと思ったもののまったく妊娠の兆候がでてこない。
でもまだ３０歳だしねと安易に考えていましたが、
やはり３２歳を迎えたころにはあせりがでてきました。
後から結婚した友人にどんどん子供が出来ていき、
自分だけなぜ？という思いがわきあがってきたのも事実です。
結果その後約４年に渡る不妊治療生活を送り
今現在息子が一人いますが、
その４年間どれだけ泣いたかわかりません。
負の感情
不妊治療をはじめても最初はやはり
「病院に行けばすぐできるだろう」
そう思うものなのです。（私も）
しかし、すぐ出来る人もまた一握り、
何年も何年も病院に通い続けている人がたくさんいるのも現実です。
治療も何年も続けていると
最初は笑ってかわせていた周りの言葉が
鋭利なナイフでさされたようにつきささってくるようになります。
「まだ子供つくらないの？」
「頑張らないと」
「やっぱり子育てして女は一人前よ」
「犬なんて飼うから子供ができないんだよ」
もう書ききれないほどのことを言われました。
そんな言葉を笑ってかわす事が出来なくなってきたころには
大事な友人の妊娠にも１００％の気持ちでおめでとうと言えなくなっていたのです。
完全に病んでました。
子供がいなくてもいいかな
４年間の治療の最中は
治療の事を話すこともいやでした。
できるだけその話にならないようにささっとかわしていたのですが、
心ない言葉は続くものでして。
こんな思いももうしたくないと
何度も本当にあきらめようと思ったものでした。
子供がいない人生を主人と話したことも何度もあります。
子供が出来たけど
我が家にはありがたい事に息子が来てくれました。
これは感謝意外ありません。
でもまだ続くんです、
「２人目は？」
「頑張って」
「１人は可愛そう」
「不妊治療って・・・（否定的なイメージ）」
「そこまでして」
私はありがたいことに一人授かることができたのでそこまで気になりませんでしたが、
（実は今でもよく言われます）
なぜこんな事がいえるのか昔は不思議でたまりませんでした。
多分よかれと思って言ってくださってるのでしょう。
善意って難しいですね。
子供を授かることの奇跡
子供が授かることは奇跡だと知っていますか？
学生のころ、
子供を作らない為の授業は受けても
子供が出来ることの奇跡について教わったことはありますか？
ないですよね。
私自身も子作りすればすぐできると思っていましたし、
長年治療をした友人もそう思っていました（治療開始年齢３７歳にしても）。
治療をはじめた友人は最初は軽く私に質問してきていましたが、
１年２年とたつにつれ事の重大さに気付いてきたようでした。
そうです、そのくらい誰もが自分は頑張ればできると信じてしまうのです。
もちろん頑張ればできる可能性もあります。
しかしこれだけは神のみぞ知るの世界。
医療がどんなに発達しても出来ることには限界があり、
「治療すれば出来るかもしれない」くらいの本当に奇跡でしかありえないのです。
どうぞもし今でも誰でもすぐできると思っている方がいらしたら、
このことを心の片隅でかまいませんので置いていただけたら幸いです。
私の周りのディンクスさん
私の周りにも子供をあきらめたご夫婦が何人かいます。
その方々は口々に
「不妊治療まではしたくなかったから」
とおっしゃっていました。
私はその時治療の真っ最中だったので
その言葉にも勝手に傷ついていたのですが（本当勝手ですね）、
彼女たちの本音はきっと違うところにあったのではないかと思われます。
私も本音で子供がなかなか出来ない事について話をできたのはほんの数名。
他の人には
「こう言えばもう誰もつっこんでこないかな」
そんな言葉を選んで話していました。
子供をあきらめることや出来ない事を
笑って話せるのはそう簡単なことではないんです。
そして、どんなにつらい思いをして子供を授かっても
やはり授かることができなかった方の気持ちをわかることは不可能です。
私は４０歳まではどんな治療でもすると決めていて
その前に奇跡的に授かることができましたが、
本当に４０歳になっていたらあきらめることができたのか自信がありません。
ここまでにしよう、そう思うことがどれほど辛く苦しい決断になるのか想像するだけで苦しくなります。
子供がいない人生って不幸なの？
こんな私が「絶対そんなことはない！」
と言っても嘘っぽいですよね。
私自身もそう思います。
それはその人にしかわからないこと。
誰かが決めることではないと思うのです。
しかし、
不幸と感じるも感じないも自分次第。
どんな人生が幸せかなんて子供がいてもいなくてもわからないものです。
だって、子供がいるだけであなたの人生、幸せですか？
こんな議論が出ること自体が子供がいない人生を歩んでいる方を苦しめていると
周りの人こそ気付くべきだと思うのです。
人は何かで人より優位に立ちたいという感情になるのは当たり前のことかもしれません。
こんな時代だからこそ
子供をかわいがったり、ご老人をいたわるのはもちろん、
子供がいる人、いない人、
どんな人にも色々な人生があると知って
思いあえる世の中になって欲しいと願うのみです。
まとめ
先日何気にyahooニュースを見ていると
「子供のいない人生」どう生きていく？
という記事を見つけました。
読んでいてどうしても書かなければと思いこうして思いのままに書いてしまいましたが、
はたしてこれでよかったのか
自信がありません。
この手の話題はどうしても理解できない部分があるのも事実なので
私自身もさけてきたことです。
しかし、私のまわりには子供のいない素敵なご夫婦がたくさんいます！
もちろん結婚していない友人や親せきもたくさんいます。
ついつい社交辞令で「結婚は？」なんて言っていた自分への反省の意味も込めて今日は書かせていただきました。
子供がいてもいなくても
結婚してもしていなくても
どんな人生でも
自分で選び、
自分で幸せだと思えばそれが全てです！
誰が上でも下でもない。
そうですよね？
そんな私は幸せなこともあれば不幸なこともある。
人生そんなもんです！
世の中たくさんあるニュースの中の
たった一つの記事からですが、
もっと人にやさしくありたい！
そんな当たり前のことを思い出した１日でした。
長々とお読みいただいてありがとうございました。
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